2022.3.11
おはようございます!
シンプルノート東村山スタジオの染矢です。
さて、今回は
住宅ローン控除について掘り下げつつ
「節税」をテーマにお伝えします。
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家を建てると
10年間、税金の還付を受けることができます。
(現在は期間限定でさらに3年間延長されています)
この制度を「住宅ローン控除」というのですが
具体的には、各年末のローン残高の1%を上限として
まずは所得税が控除され、控除しきれなかった分を
住民税から控除してくれるというものです。
例えば、年収600万円の方は
所得税を年間で約20万円
住民税を年間で約30万円収めていると思いますが
この方が家を建てると、住宅ローン控除によって
最大336,500円もの所得控除を受けることができます。
(計算式→所得税200,000円+住民税136,500円)
(*注:住民税控除は136,500円が上限です)
つまり、この方の場合
借入残高が3365万円(336,500円÷1%)を下回るまでは
控除枠を上限いっぱいまで使えるということになります。
とはいえ、返済面から考えると
借入額をもっと減らしたいところです。
なぜなら
家を建てると今まで必要なかった
諸々の費用が掛かりますし
家を建てる建てないにかかわらず
子供たちの進学資金も貯めつつ
老後の備えもしていかないといけないからです。
ということで、ここからは
もう少し現実的に考えていきたいのですが
仮にこの方が2700万円借入れをしたら
一体どうなるのでしょうか?
この場合、最も節税効果が高いのは
最も借入残高が大きい1年目なのですが
1年目の年末残高が2670万円だとしたら
この方は、最大で267,000円の
所得控除を受けることができます。
つまり
まず納めている所得税が満額返ってきて
控除しきれなかった67,000円は
住民税から控除されるというわけです。
所得税の満額20万円が返ってくるなんて
なかなかな臨時収入ですよね。
でも、もうちょっと踏み込んで考えてみると
実は69,500円分の控除枠が使い切れていないのです。
(136,500円 – 67,000円 = 69,500円)
(住民税の最大控除額 – 実際控除額 = 控除枠の余り分)
そこでオススメなのが私的年金の「iDeCo」です。
掛け金全額が所得控除の対象になるからです。
例えば、iDeCoに毎月上限いっぱいの
23,000円を積立していったと仮定すると
年間で276,000円分(23,000円×12ヶ月)
所得控除を受けることができます。
つまり、この年収の方なら
所得税、住民税ともに税率は10%なので
それぞれ27,600円ずつ控除される
というわけですね。
となると、まずはiDeCoによって
27,600円が所得税から控除されるため
住宅ローン控除によって控除される
所得税の額が172,400円になります。
(200,000円 – 27,600円 = 172,400円)
そして、その結果
住民税から控除される金額が増えます。
267,000円-172,400円=94,600円
こんな感じですね。
数字が並ぶとちょっとややこしいのですが
要はiDeCoに加入したことによって
より節税効果が高くなったというわけです。
具体的には所得税、住民税ともに
27,600円ずつの合計55,200円分
さらに節税できるということです。
✔ 「節税」をうまく利用してお金を増やすこと
この話から伝えたいことは
所得が高くなれば
納める税金の額も高くなるため
所得が高めの方は家を建てると同時に
iDeCoにも加入した方が良いということです。
また、個人的には
iDeCoと同時に「つみたてNISA」も利用し
毎月コツコツと積立投資もしたほうが
良いと思っています。
「つみたてNISA」にも「iDeCo」同様に
大きな節税効果があるからです。
教育資金や老後資金をつくっていくためには
自身が働いて稼ぐというのは基本ですが
同時にお金にも働いてもらう必要があるのです。
お金のことに関しては
知っていることによって
損することはほぼありませんが
知っていないことによって
損することがたくさんあります。
住宅ローンにせよ、住宅ローン控除にせよ
iDeCoにせよ、つみたてNISAにせよ
生命保険にせよ、なんでもです。
ですから、家づくりをきっかけに
お金のことについても
真剣に考えてみてくださいね。
それではまた!